ベガルタ仙台が同杯準決勝で初勝利を挙げた。敗れた川崎フロンターレは貴重なアウェーゴールを2点も決めた。

 前半3分。DF増嶋のスローインからFW石原、FW西村とつないで、最後はフリーのFWクリスランがシュートを放つも、当て損なう。それでも開始5分でCKを2度獲得し、序盤から押し込んだ。同9分にもFW西村がシュートを放つも、相手GKのセーブに阻まれた。その後も攻め続け迎えた同24分。FW西村のスルーパスを、FW石原がDF裏へ走り込んで受け、鮮やかにゴール左隅に流し込んだ。さらに同33分、DF蜂須賀の折り返しから、最後はクリスランが今度は外さず、冷静に左足で決めた。そして同46分。クリスランは自ら獲得したPKを落ち着いて決めて、貴重な3点目をつかんだ。MF奥埜らが川崎MF中村を封じ、完璧な試合運びで前半を折り返した。

 後半3分。川崎Fから期限付き移籍中のMF中野の左クロスを受けた石原がボレーシュート。惜しくも枠を捉えきれないが、その後も攻め続けた。しかしクリスランが負傷交代、1失点直後に石原が2枚目のイエローカードで退場。第2戦は出場停止となった。そして、終了間際に痛恨の2失点目を喫した。

 敗れた川崎Fは後半にアウェーゴールを2点も決めた。同27分、DF奈良がCKを頭で合わせた。試合終了間際にFW知念が相手DFとの空中戦を制し、貴重な2点目をチームにもたらした。8日にホームで仙台を迎え撃つ。