川崎フロンターレが23日、神奈川・川崎市内で25日の天皇杯準々決勝の柏レイソル戦に向け調整を行った。21日のサンフレッチェ広島戦で右足太もも前を痛め途中交代したGKチョン・ソンリョン(32)に代わって、GK新井章太(28)がゴールを守る可能性が高まった。

 新井は広島戦でも途中からピッチに立ち、無失点勝利に貢献しており「前節で少し、試合に慣れた感じはあるので、次は入りやすいと思う」と手応え。

 負けたら敗退する天皇杯の一発勝負に「今季はACLのグループリーグ、ルヴァン杯と厳しい試合で勝ってきているので、そこは自信を持っていつも通り戦いたい。次の試合で自分がいいプレーをしないとその先はない。ソンリョンが安心して休めるような試合をしないと」と意欲を見せた。

 昨季の9月25日の横浜F・マリノス戦では、チョンの負傷で途中出場し、ゴールマウスを任されている。その横浜戦では途中で脳振とうを起こし、家族に心配をかけてしまった。「家族に心配欠けないように気を付けないと」と苦笑していた。