優勝は忘れなさい! ルヴァン杯を制し、クラブ悲願の初タイトルをつかんだセレッソ大阪が9日、4日間の休養を経て大阪・舞洲で練習を再開した。尹晶煥監督(44)は練習前、選手に「優勝したことを早く忘れるのが一番大事」と訓示。J1はACL出場圏内の3位内、そして4強を決めている天皇杯で2冠と大きな目標が残っており「満足してしまうと、精神面でいろいろ落ちてしまう。ここでとどまってはダメ」とお祝いムードは一掃した。

 選手も心得ている。優勝した4日は大阪に移動後、FW柿谷主将ら、選手で祝勝会。しかし、MF水沼によると、「まだ天皇杯とかもあるんで」と引き締まった感じだったという。柿谷も「(最後までピッチに立てず)俺にとっては悔しさしかないぐらい。ただ、クラブとして前に進めたと思うし、1個とって満足ではなく、また欲が出てくる」。指揮官に引き締められるまでもなく、すでに“日常”が戻っていた。【実藤健一】