初のJ1昇格を決めたV・ファーレン長崎が、FC東京の元日本代表DF徳永悠平(34)に正式オファーを出していることが11日、分かった。

 クラブはJ1挑戦と同時に長崎県出身の実力者を増やす計画に着手。国見町(現雲仙市)出身で、国見高時代に全国3冠を達成して知名度も高い徳永を、水面下で補強の目玉として候補に挙げた。

 徳永も、地元クラブから届いた獲得の打診に前向きな姿勢を示している。東京側は、クラブ一筋12年目で現在もレギュラーとして働く功労者の残留を希望していたが、関係者によると、長崎側は引退後の指導者への道まで検討しているという。この誠意に、徳永は地元への恩返しも含め移籍に魅力を感じているようだ。

 本職が右サイドバックの徳永は国見高から早大をへて06年に東京入り。1度も移籍することなくJ1通算357試合に出場し、04年アテネ五輪、12年ロンドン五輪にはオーバーエージ枠で出場。44年ぶりのベスト4進出に貢献した。A代表でも国際Aマッチ9試合を経験。センターバックやボランチもこなせ、長崎側は戦力安定に期待を寄せる。