川崎フロンターレを逆転でのJ1初優勝に導き、23得点で得点王に輝いた小林悠(30)がMVPも獲得したが、サプライズで登壇した長男結翔くん(3歳)の“超絶プレー”に全てを持っていかれた。

 小林はスピーチの冒頭で「個人的なことで申し訳ないですけど、1番感謝を言いたい人がいます。プロ入り後、ケガが多い僕と一緒に泣いて、乗り越えてくれた奥さんに感謝したいです。ありがとう」とあいさつ。すると妻直子さん(30)と結翔くん、次男真翔くん(1歳)が現れた。突然の家族の登場に、口をあんぐり開ける小林を尻目に、結翔くんはステージ上に設けられた花道を猛ダッシュし、係員に抱きかかえられ、小林のもとに連れて行かれた。

 小林に抱っこされた結翔くんは、直子さんが「おめでとうございます。1番近くで頑張っているのを見てきたので、報われてうれしいです」と声を震わせて祝福の言葉を贈る間も、小林にキスするなど“大暴れ”そのかわいさいっぱいの姿に、観客からも拍手が巻き起こった。

 小林は「今年からキャプテンを任され、初めにチームの前で『僕は頼りないし、サッカーもうまくないけど、優勝したい思いは誰にも負けない』と言いました。キャプテンマークを巻いて先頭に走ってきたから、このようなすばらしい賞がもらえたと思います。恥じぬように向上心を持ってサッカーに取り組んでいきたい」とスピーチした。【村上幸将】