J2ジェフユナイテッド千葉が7日、千葉市内のJFE体育館で「2018年キックオフフェスタ!」を開催した。

 DF増嶋竜也(32)は千葉市出身で、市船橋高2年時に全国高校サッカー選手権で優勝を経験。今回、同じ千葉がホームで、ダービーマッチとも言えるプレシーズンマッチ「ちばぎんカップ」を戦うJ1柏レイソルからの期限付き移籍となったが、ホームのフクダ電子アリーナと練習場とクラブハウスがあるユナイテッドパークがある蘇我は地元だ。「実家からも5分くらいで来ることが出来る。ライバルチームでしたけれど、自分としては生まれ育った街。特別な思いはあった。生まれ育った街のチームで、1度はユニホームを着てみたいな、という思いがあったので、来ることが出来て、すごく感謝しています」と感慨深げに語った。

 中学生時代は、ユニホームを着て当時のホーム市原臨海競技場(現ゼットエーオリプリスタジアム)まで自転車で行き、千葉を応援したこともあるという。「小さい頃、着ていたユニホームを着るのは、不思議な感じですね。地元過ぎますね」と笑みを浮かべた。また「毎年、帰ってくるたびにジェフ色が強くなっている。町を挙げている感じがしますね」と千葉の熱の高まりを感じていると語った。

 今季の目標を聞かれると「DFなので1試合でも多く、無失点で勝てる試合をしたい。何としてでもJ1に上げたい。力になりたい」と力を込めた。柏で11年から15年までともにプレーした、DF近藤直也主将(34)と再びDFラインを組むことになるが「ドゥーさん(近藤)とはだいぶ、長くやっていた。コミュニケーションだったり、動きは体に染み付いている。よみがえったらいいと思っています」と期待感をにじませた。

 この日の「2018年キックオフフェスタ!」には増嶋のほかJ2愛媛FCから完全移籍したMF小島秀仁(25)、モンテディオ山形から完全移籍したDF高木利弥(25)、明大から加入したDF鳥海晃司(22)、市船橋高から加入したDF杉山弾斗(18)、香川西高から加入したMF本田巧輝(17)の新加入選手6人が登壇した。

 さらに17年に横浜F・マリノスから期限付き移籍したMF熊谷アンドリュー(24)、同シーズン途中に名古屋グランパスから期限付き移籍したMF矢田旭(26)、同じく17年途中にアビスパ福岡から期限付き移籍したMF為田大貴(24)の、完全移籍組3人と、下部組織に所属しながら2種登録でトップデビューしていたFW古川大悟(18)も登壇した。

 一方、サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入したMF茶島雄介(26)は、自身の結婚式と日取りが重なったため、欠席した。【村上幸将】