川崎フロンターレへの完全移籍を正式発表した横浜F・マリノスのMF斎藤学(27)が12日、クラブを通じてコメントを発表した。「この移籍は、その恩をあだで返してしまうことになってしまいました。僕はこの移籍を挑戦と捉えている。より難しいところにチャレンジしたいという思いが、今まで育ててもらったクラブでもない、キャプテンでもない、また一から自分を作っていきたいという思いが、F・マリノスを離れるという決断を後押ししました」と語った。

 斎藤は8歳から横浜の下部組織に所属し、昨季はエースナンバー10番を背負い、主将も務めた。昨季は単年契約を結んでおり、川崎Fへの移籍金は発生していないとみられる。クラブによると、斎藤が横浜の選手として最後のあいさつなどを行う予定はなく、今後は宮崎県内で行っている川崎Fのキャンプに合流し、昨年9月に負った右膝前十字靱帯(じんたい)損傷(全治8カ月)の大けがからの復帰へ向けたリハビリを行っていく。