J1初参戦のV・ファーレン長崎が、2戦目で初の勝ち点1を手にした。ホーム開幕戦で昨季8位の鳥栖と2-2で引き分けた。

 J1で戦う初の九州対決。雨の中、チケット完売の1万4125人観衆の前で燃えた。前半2分、MF沢田崇(26)がペナルティーアーク右から弾丸ミドルでゴール右上に先制弾を決めた。同35分には堅守速攻から、FW鈴木武蔵(24)がDF1人をかわし移籍1号で突き放した。

 だが後半は、鳥栖のパワープレーの前にシュート12本を浴びる大苦戦となった。新加入の元日本代表DF徳永悠平(34)は「2点取って勝ちきらないといけないゲームだった」と唇をかんだ。

 それでも2月24日の開幕戦で湘南に敗れてから、球際の弱さや切り替えの遅さなどを修正して善戦した。J1屈指のハードワークを誇る相手と引き分け、高木琢也監督(50)は「前節の反省をプラスにできたことは良かった」と手応えを得た。