今日14日、ルヴァン杯1次リーグ第2戦が行われ、アウェーで北海道コンサドーレ札幌と対戦するジュビロ磐田のFW小川航基(20)が、メンバー入りする。昨年の左膝負傷から復帰後、初めての公式戦出場チャンスでゴールを狙う。

 小川航に、待ち望んだ瞬間が近づいている。13日は、大久保グラウンドでの最終調整に参加し、札幌戦のメンバー入りが確定した。左膝前十字靱帯(じんたい)損傷などの大けがを負った昨年5月のU-20W杯から約10カ月。本人は今日、復帰戦を迎えることを前提に話した。「ずっと目標にしてきました。リーグ戦(出場)につなげるためにも、ゴールしか狙っていません」。

 鹿児島キャンプでは、5戦4発と結果を残した。2月26日に行ったJ3富山との練習試合でも、復帰後最長となる60分間プレーした。その後、再発した痛みの影響で離脱したが、前日12日に再び合流。シュート練習では何度もネットを揺らし、「感覚は悪くない」と手応えを口にした。

 この日の紅白戦では、FW中野誠也(22)と2トップを組んでプレーした。名波浩監督(45)は、小川航の起用について「試合の状況を見ながらになる」と途中出場を示唆。それでも、小川航は「途中からでも、やることは一緒です。自分の強みはゴール前。得点で勝利に貢献したい。期待してもらえればと思います」と言った。強い気持ちで、出番を待つ。【前田和哉】