浦和レッズとサガン鳥栖戦の前半終了後、浦和のオズワルド・オリベイラ監督(67)と鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ(50)が口論する一幕があった。

 フィッカデンティ監督は監督会見で、その件について聞かれると「サッカーの世界では当たり前のこと。別に何でもないと思う。見た通り、何も起こっていない。どっちも手を出していないです」と言い、報道陣を笑わせた。

 その上で、試合後にオリベイラ監督と健闘をたたえ合うハグをしたことに触れ「あれがサッカーです。お互い、勝つために必死になってやっているので。どちらも十分、そういうシーンは何回も過ごしてきた。試合後に、お互いにたたえあってハグをしたのを見ていただいたら、何もなかったと思っていただけると思う」と強調した。

 スコアレスドローに終わった試合については「戦術的に、お互いガチガチに縛り合った試合だった」と振り返った。そして「コンディションがフルじゃない選手を使わなければいけないのは分かっていた」と語った。

 この日は、4月4日のルヴァン杯V・ファーレン長崎戦で左下顎骨骨折したFW池田圭を先発起用し、後半8分に故障などでコンディションが整わないFWイバルボを交代で起用した。「交代プランを含めて、試合をこう進めなきゃ、というのがあった。池田やイバルボは90分、プレー出来ない。イバルボのコンディションは10%くらいだったが、うまく使わなければいけなかった。前半、我慢して、しつこく最後までやった」と語った。【村上幸将】