ガンバ大阪が2位のFC東京を2-1で破り、勝ち点を20として暫定16位に浮上した。宮本恒靖監督(41)就任4戦目は、昨季までG大阪を指揮した長谷川監督率いる東京との因縁の対決。前半34分にDFファビオのゴールで先制し、後半に追いつかれたがロスタイムにFWアデミウソンがネットを揺らした。

 宮本監督は両手でガッツポーズし、思わずピッチに“乱入”した。同点の後半ロスタイム4分、最後のプレーでMF高のパスを受けたFWアデミウソンがボールをキープ。反転しながら、左足でゴール右隅に決めた。指揮官は「うれしかったですね。みんなが欲しかった勝利」とかみしめた。

 先制しながら後半41分に失点。3戦連続となる後半の失点で引き分けがちらついたが、選手は諦めなかった。宮本監督は「どういうリアクションを見せてくれるかと思ったが想像以上。同点とされても立ち向かう姿を見せてくれた」とたたえた。J1では9試合ぶりの勝利。ただ、暫定で16位とJ2降格危機に変わりはなく「まだ1つ勝っただけ」と引き締めていた。