ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)が来日3試合目で記念すべきJリーグ第1号ゴールを決めた。

 前半15分に元ドイツ代表ポドルスキのスルーパスを右足で受け、右に回転しながらゴール前に進入。DF大井を置き去りにするほど素早い動きで、さらにGKを右にかわしながら右足でゴールを決めた。

 得点を演出した2人はともにW杯優勝経験のある世界屈指の名選手で、まさに神戸の本拠地ノエスタが魔法にかけられたような美しいゴールシーンだった。2人の夢の共演が初めて実現した試合で、そろって先発に名前を連ね、大きな仕事をやってのけた。

 家族と再来日するためスペインに一時帰国していたイニエスタは6日にチーム練習に合流し、左足の骨折で離脱していたポドルスキも同じタイミングで全体練習に復帰していた。

 この試合は、スペイン代表だったイニエスタと、ドイツ代表だったポドルスキの2人が初めて同時にプレーし、さらにFWウェリントン(ブラジル)、アジア枠のGKキム・スンギュ(韓国)、外国籍選手扱いにならないJリーグ提携国枠のDFティーラトン(タイ)も含めて外国籍の5人が先発した。ベンチには同じくJリーグ提携国枠で8日に期限付き移籍したばかりのDFヤセル(カタール)も入った。

 Jリーグでは1クラブで外国籍選手は3人まで試合にエントリー可能だが、アジア枠は新たに1人エントリーできる。さらにJリーグが提携する国(タイ、ベトナム、カタールなど)は外国籍選手扱いにならない。