FWジョーの4戦連発となる2得点の活躍で名古屋グランパスが2-1で勝ち、4連勝で最下位を脱出した。

 まずは前半4分、左サイドを抜け出した名古屋のFWガブリエル・シャビエル(25)がグラウンダーのクロスボールをゴール前に送ると、待っていたFWジョー(31)が冷静に相手DF1人をかわし、倒れこみながら右足でネットを揺らした。

 負けると最下位名古屋との勝ち点差が1に縮まる横浜F・マリノスも意地をみせる。後半4分にDF松原健(25)がペナルティーエリア手前でボールを持つと、相手DFとの間合いを計りながら右足をひと振り。これがゴール左上に突き刺さり、松原の今季初ゴールで横浜が同点に追いついた。

 そしてこのまま引き分けかと思われた終了間際の45分、MF相馬勇紀(21)の右サイドからのクロスボールに再びジョーが頭で合わせ、劇的な決勝ゴールを奪った。ここ4戦7発と波に乗る男の活躍で4連勝とした名古屋は、4月21日の第9節神戸戦以来の最下位脱出。ジョーは「横浜は守備の堅いチーム。そこで大きな仕事ができてよかった」と勝利を喜んだ。