東京ヴェルディが、前半5分のオウンゴールとガンバ大阪から加入したFW泉沢仁(26)のゴールで、3位の横浜FCとの上位対決に2-1で勝ち、勝ち点、得失点で並び4位に浮上した。

前半5分、東京Vが思わぬ形で先制した。DF井林章(28)が自陣から蹴ったロングフィードを、追いかけながらクリアしようとした横浜FCのMF北爪健吾(26)の右足に当たったボールが、ボレー&ループシュートのようにGK南雄太の頭上を越えて、ゴールに吸い込まれた。

その後は互いに決め手を欠く展開が続いたが、後半19分、横浜FCのFWイバ(33)が東京VのMF内田達也を倒してファウルを受けると、それに怒ったFWドウグラス・ヴィエイラが詰め寄った。そこに横浜FCのDFカルフィン・ヨンアピンが迫ると、今度はヴィエイラが倒れるなど、小競り合いとなった。

迎えた後半25分、東京Vが追加点を挙げた。途中出場のDF香川勇気(26)が左サイドを突破して折り返したボールを、同じく途中出場の泉沢が受け、3人のDFが迫る中、右足で巻くように蹴り、ゴール右に決めた。

後半35分、横浜FCが1点を返した。イバがクロスボールをヘッドで合わせ、GK上福元直人の手をかすめてゴールにねじ込んだが、あと1歩及ばなかった。