U21日本代表の法大FW上田綺世(2年=鹿島学園)はワントップでスタメン出場。前半18分過ぎに左からのクロスにヘッドで合わせたが、駒大GK角井(4年)の好セーブにあい得点とはならなかった。駒大CB伊勢(4年)の厳しいマークにあい、ほぼフリーでプレーできなかったが、空中戦では互角以上の競り合いを見せ、国際大会で積んできたフィジカルの強さを発揮した。

法大がオウンゴールで先制も、駒大に同点とされ後期開幕戦は引き分けに終わった。上田は試合後、「トゥーロン国際から、アジア大会と国際大会で経験を積めたことで自信にはなっています。これからも厳しいマークにあうと思いますが、そこは工夫してやっていきたい。今日はシュートが締まらなかったことが反省です」と、言葉を選びながら試合を振り返った。

前半のヘッドの場面では、いったんニアサイドに数歩走り、そこでマークをニアサイドにつり出してから、方向を変えてフリーになるなど、考えてゴール前でのポジショニングをしていることをうかがわせた。試合終盤にあごを強打。「あごを痛めました。痛くてかめないです」と、少し苦痛に顔をゆがめていた。

U21で臨んだアジア大会では準優勝。U23でオーバーエイジに孫興民(トッテナム)を起用して万全の体制で臨んだ韓国との決勝では1点を返し、FWとして得点という結果を出している。関東大学リーグでも得点を重ね、さらに実績を積みたいところだ。