清水エスパルスGK六反勇治(31)が、チームの名誉に懸けて完封を狙う。明日29日のアウェーFC東京戦に備え、27日は静岡市内で非公開練習に参加。現在チームは9試合連続失点だが、次戦も失点すれば「10試合連続」で同一シーズンでは、01年以来17年ぶり。守護神は、その現実に目をそらさずに言った。

「ゼロに終わらなければいけないという思いは常に持っています」

守備の修正は急務だが、守るだけのGKは目指していない。「今年はチームとしてどんな時でも点を取りにいく意識が強くなりました」。7月にペイトン・コーチが就任すると、GKも攻撃の起点となるプレーを求められるようになった。常に前線の選手の動きを見て、GKのキックからも速攻を狙っている。「GKとしては難しいけれど、理想も追い求めたい」。

一方で、今季残り7戦。下位チームとの勝ち点差も迫っており、六反は「まずは残留を目指さなければいけない」と言った。狙い通り、10戦ぶりの完封で勝利すれば、それが最高の希望になる。【神谷亮磨】