日本勢で唯一、勝ち残る鹿島アントラーズが後半ロスタイムのゴールで水原(韓国)を3-2で下して、ホームで先勝した。クラブ初の準決勝第1戦は立ち上がりに2失点したが、後半39分に追いつくと、同48分に今季復帰したDF内田篤人(30)が鹿島で8年半ぶりとなる劇的な逆転弾を放った。

韓国出身のGKクォン・スンテの行動が、鹿島に反撃のスイッチを入れた。前半43分に相手のプレーに思わず、頭突きが出た。軽く当たったかどうかというプレーで警告が出たが、DF内田は「スンテのおかげでスイッチが入った。あれでチームが『やらなきゃ』って」。クォンは「やってはいけないことだと分かっていたが、スイッチが必要だと思った。勝って良かった」と胸をなで下ろした。