清水エスパルスとジュビロ磐田による静岡ダービーが今日7日、アイスタで開催される。清水ではFW北川航也(22)が、プロ初の3試合連発弾を、磐田では5試合ぶりの先発が濃厚なMF上原力也(22)が、攻守でのフル回転を期待されている。下部組織出身の同期生。特別な思いを込めてピッチに立つ。

清水FW北川が、万全のコンディションで決戦を迎える。6日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。最終調整を終えると、並々ならぬ思いを口にした。

「ダービーはプライドを懸けた戦い。1年間待ったピッチに立てるのはすごく楽しみです」

昨季はルヴァン杯を含め、磐田に3戦全敗。昨年10月のホーム戦では0-3で大敗し、北川は悔し涙を流した。今季もここまで27試合に出場しているが、コンディション不良で、4月の磐田戦だけピッチに立っていない。文字通り、待ち望んだ一戦だ。「去年のことを思い出すと今でも悔しい。やり返すために1年間やってきましたから」。

今季はここまで9得点。次戦はプロ初の3戦連発と2桁到達が懸かるが、「取れればいいぐらいの気持ちです」と自然体でいる。下部組織で育ち、常にライバル視してきた磐田との対決はチームの勝利が最優先だからだ。「自分が取れなくても勝てればいい。とにかく勝ちたい。勝つことしか考えていません」。

ダービーの借りはダービーで返す。清水の若きエースは、この一戦に死力を尽くす。【神谷亮磨】