北海道コンサドーレ札幌は7日、北海道胆振東部地震の復興支援活動として被害の大きかった厚真、安平、むかわの3町を訪問した。タイ代表で帰国中のMFチャナティップ(25)や負傷中などの選手をのぞく24人が3班に分かれ行動。役場や避難所を訪問し、サッカー教室も行った。選手会長のFW都倉賢(32)は安平町を訪れ「復興には時間がかかると思う。単発ではなく、継続的に」と、長期での支援を約束した。

先月6日の地震発生から1カ月が過ぎても、避難生活が続く現状を目の当たりにし、心を痛めた。段ボールの仕切りはあっても、プライバシーは完全に確保されていない避難所内の光景。激励に訪れたつもりが「大変な生活をしているなかでも、みなさん笑顔がすてきで、すごく刺激を受けた」。チームは現在5位と上位争いをしており「まずはプレーで結果を出すこと。全力を尽くすことで、ポジティブに感じてもらえたら、うれしい」と口にした。

サッカー教室では、子どもたちが楽しそうにプレーする姿に「サッカーを通じて一瞬でも忘れられるようにと思った。スポーツにはそういう力がある」と、うなずいた。厚真町を訪問した伊達市出身のMF宮沢裕樹主将(29)は「これからもっとできることを考えて、今日がスタートとしてやっていきたい。僕も胆振地方出身。少しでも先頭に立ってやっていきたい」と話していた。【保坂果那】