柏レイソルの加藤望監督(49)は、湘南ベルマーレをホームに迎えての第1戦で、開始57秒にFW瀬川祐輔(24)のゴールで先制も、同9分の失点で引き分け「ホームでの戦いということで、しっかり0で終わって次に進めたかったのが本音」と語った。

質疑応答で「瀬川が公式戦8試合で6点目。後半もいい動きだしがあった。良さは?」と聞かれると「もちろん、攻撃の時にゴール前に入り、抜け出しもあるが、それを引き出しているのは守備。自分が行くスペースを自分で引き出している。フリーになれ、抜け出すスペースもある。守備で動き回るのが攻撃に変わってきているのが今、点が取れていると思う」と瀬川の好調の理由を説明した。

試合については「先制点を取って、取られたが、選手は浮足立つことなく集中できたと思う。勝って2戦目という思いがありましたが、次にしっかり迎える状況。しっかり準備したい。勝つということでサポーターにお返しできなかったが、次は勝って、次に進みたい」と一定の評価を下した。

この日はFW伊東純也(25)が日本代表、マイケル・オルンガ(24)が10日と14日にアフリカ選手権予選エチオピア戦を戦うケニア代表に選出され、不在だった。その中、どう攻撃プランを立てたかと聞かれると、加藤監督は「FW中川寛斗、MF江坂任を生かすような…。DF小池龍太が後ろからビルドアップしたこと踏まえ、中川の真ん中での受けだったり、チャンスメークを考えていた」と説明した。

1-1で迎えたハーフタイムに何を指示したかと聞かれると「勝つこともそうですけど、前半に出来なかった部分を踏まえ守備、点を取りに行くあまり、失点しないよう指示した」と語った。

パンチの応酬のような激しい攻め合いは想定内か? と聞かれると「そこまでは考えていなかったですけど、まずはしっかり守備した中で、攻撃をベースと考えていた。点数によっては、攻めていかなければいけない。(前に)行きながらも失点しない…裏腹なのは、選手も分かっていた。後半はそういう戦いが出来た」と語った。

後半38分に中川に代えてMF宮本駿晃、同45分に江坂に代えてFW山崎亮平を投入した意図を聞かれると「宮本は左足のクロス。江坂が中、FWクリスティアーノが逆サイドで合わせる狙い。山崎は中でのドリブル、瀬川とのコンビだったり、瀬川の抜け出しを考えていました」と説明した。【村上幸将】