湘南ベルマーレが、クラブ創設50周年の節目に初優勝を飾った。初めて進んだ決勝で横浜F・マリノスを1-0で下し、賞金1億5000万円を獲得した。J1、天皇杯と合わせた国内3大タイトルの獲得は94年度の天皇杯以来。

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湘南は前身クラブ時代を含め今年で50周年の節目を迎えた。68年に藤和不動産サッカー部として創部。72年には初の元プロとしてセルジオ越後氏がチームに加入した。75年にフジタ工業として本拠地を東京に移し、70年代後半から日本リーグ3度、天皇杯2度優勝。FWカルバリオら破壊力のある攻撃サッカーで日本サッカー界を席巻した。後に監督を務める古前田、植木らと黄金期を築いた。

94年にベルマーレ平塚に改称してJリーグ入り。昇格1年目からベッチーニョを中心に年間5位に躍進した。日本代表で活躍する名良橋、岩本、名塚、田坂ら若手も台頭。「湘南の暴れん坊」と恐れられ、同年度の天皇杯を制した。97年には日本代表の中田英、呂比須、韓国代表の洪明甫ら戦力も充実。だが、99年にスポンサーのフジタが撤退したことで主力が大量流出。00年にJ2に降格し、チーム名を湘南ベルマーレに改称した。