日テレが4年連続16度目の優勝を果たした。今季唯一、敗れていた6位の長野を2-1で退けた。勝ち点を42とし、同34で残り2試合の2位INAC神戸に逆転される可能性がなくなった。前半19分にMF長谷川唯(21)が先制。同43分にカウンターから失点して追いつかれたが、後半32分にFW籾木結花(22)が決勝ゴールを挙げた。

日テレは焦らずチャンスを待った。先制しながら前半43分に同点にされたが、相手の足が止まってきた後半32分、サイドから崩して籾木がマークを外して決勝点を奪った。試合終了の笛を聞いても、選手に浮かれた様子はなし。チームの4連覇を託され、今季から指揮を執る永田雅人監督は「まだまだ道半ば」と満足していなかった。

昨季3連覇を果たしても変化を恐れなかった。永田監督は長谷川を昨季の主戦場だったサイドハーフからトップ下に移すなど、選手のポジションを積極的に動かした。ラグビーやバスケットボールの映像を見てボールの動かし方の参考にした。競技の枠を超えて新たな知見を求めた。籾木は「監督は常に新しいことに挑戦している」と話す。

「いかにお客さんを満足させられるかを求めている。その途中に優勝カップがあった」と永田監督。ジャカルタ・アジア大会優勝メンバー6人がスタメンに名を連ねる絶対女王は来季、リーグ初の5連覇に挑戦する。