遠野が4-0で花巻東に快勝し、県記録タイの6連覇を達成。28度目の全国出場を決めた。2トップが活躍。及川魁士(かいと・2年)が先制ヘッドを含む1アシスト2ゴール、立花健斗(3年)も2アシスト1ゴールで勝利に貢献した。

序盤から圧倒した。前半33分、立花の左からのセンタリングを及川魁が頭で合わせて先制。後半7分には及川魁のシュートがポストを直撃、その跳ね返りを立花が決めて2点目。同10分には立花の右CKのこぼれ球を、及川魁が右足で合わせてダメを押した。及川魁は「1点目は先輩(立花)が上げてくれて合わせるだけでした。2点目は前の先輩(DF畑瀬雅矢)がスルーしてくれたので」と3年生2人に感謝。県大会5得点の立花は「いい位置にいてこぼれ球に反応できた」と手応えを感じている。

1学年上にはセンターバックの兄幸毅(3年)がいる。ともに東京・日野市生まれだが、遠野サッカーに憧れて祖父のいる遠野市に転居。仕事のある父を東京に残し、今は母子3人で生活している。スタミナに自信を持つ及川魁は「まず守備で貢献して全国でもシュートを決めたい」と自身初の全国ピッチに闘志を燃やした。【佐々木雄高】