日本女子サッカーリーグ30周年記念式典およびプレナスなでしこリーグの年間表彰式が5日、都内で行われ、リーグ4連覇を果たした日テレベレーザのFW田中美南(24)が初の最優秀選手賞に輝き、3年連続得点王とのダブル受賞を果たした。

元日本代表MF澤穂希さんから記念トロフィーを受け取った田中は「うれしさより、本当に自分がこのような素晴らしい賞をいただいていいのかという気持ちの方が大きいです。この賞を頂けたのはチームのみんなや、支えてくださっている関係者のみなさんのおかげです」とあいさつした。また、最後に「この賞に恥じることなく、これからの人生を歩んでいきたいと思います」と話すと、会場からは和やかな笑いが起こった。

敢闘賞はMF中島依美(28=INAC神戸)、新人王にはMF宮沢ひなた(18=日テレ)が輝いた。また、FW大野忍(34=ノジマステラ神奈川相模原)がこれまで元日本代表MF澤穂希さん(40)ら3人しか達成していなかった300試合出場を達成し、表彰された。

同時に行われた日本女子サッカーリーグ30周年記念式典には、同リーグで最優秀選手賞に輝いた歴代の選手たちも出席。30年間の思い出を振り返るトークイベントには、06、08年受賞の澤さんをはじめ、92、93年に同賞を受賞した、なでしこジャパンの高倉麻子監督(50)、11、13年に受賞したFW川澄奈穂美(33)ら女子サッカー界を支えてきたレジェンドたちがズラリと並んだ。

川澄は11年のW杯(ワールドカップ)ドイツ大会優勝後のなでしこフィーバーについて、W杯出発前はリーグ戦の観客数が300人ほどしかいなかったと話し「優勝して帰ってくると1万人、2万人を越える人たちが来てくださって、夢のようでしたし、現実になったんだなという驚きもありました」と振り返っていた。