サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(62=FC今治オーナー)が5日、前日に引退発表したGK川口能活(43=SC相模原)をねぎらった。初出場した98年ワールドカップ(W杯)フランス大会で正GKに指名し、10年南アフリカ大会ではサプライズ選出。「第3GK」の立場ながらチーム主将を任せ、史上最高タイのベスト16にともに進んだ。09年には代表落選を通告するなど、数々の思い出がある守護神に感謝。今後は指導者転身に期待した。

◆川口と日本代表監督 川口の代表招集試合数は計180試合。そのうち116試合に出場した。初招集は加茂監督時代の96年8月25日のウルグアイ戦で、初出場は21歳だった97年2月13日のスウェーデン戦。続く岡田監督(第1次)時代は15試合すべてに招集され、13試合に出場。日本が初めて出場した98年W杯フランス大会でも3試合にフル出場した。トルシエ監督時代は全50試合中、半分以下の23試合の出場にとどまり、02年W杯日韓大会でもGK楢崎の控え。ジーコ監督時代も出場機会は限られたが、最後の06年W杯ドイツ大会では正GKに返り咲き、3試合フル出場。オシム監督時代は主将に任命され、不動の守護神。第2次岡田監督時代は全50試合のうち出場は6試合だけも、精神的支柱として半分以上の試合でメンバー入りした。