連覇に王手をかける川崎フロンターレがきょう10日、アウェーでセレッソ大阪戦に挑む。チームは9日、川崎市内で調整。勝てば他会場の結果に関係なく連覇が決まる。その一戦に、3日の柏戦で負傷したFW小林悠(31)が会場に駆けつけることになった。左眼窩(がんか)底骨折で全治3週間の小林はスタンドから仲間を鼓舞する。

この日、クラブハウスに姿を見せ「いつも通りやってほしいし、決めてほしいという気持ちが強い」と仲間に思いを託した。定位置だった1トップは、MF阿部が濃厚。昨季、優勝を決めた最終節の大宮戦で先制ゴールを決めている阿部は「悠君の分までできれば。悠君だけでなく、メンバー外の選手の気持ちも背負って戦いたい」と決意を口にし、小林も「やってくれそうですよね」と期待を寄せた。

C大阪には昨季のルヴァン杯決勝、今年の富士ゼロックス・スーパー杯、4月のリーグ戦と3連敗中。リベンジを掲げる川崎Fに対し、C大阪も目の前での優勝を阻止すべく、高いモチベーションで来そうだ。MF中村は「そこを上回れるかどうか。気持ちの部分も問われる。やってきたことを信じてやるだけ」。一喜一憂することなく目の前の試合での勝ち点3に集中してきたチームは、大一番を前にもぶれることはなかった。【岩田千代巳】