J3のSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)が14日、相模原市役所で引退会見を開いた。川口は引退を最初に相談したのは妻だったと明かした。「やはり、最初に相談したのは、良い時も、悪い時も常に応援し、支えてくれた妻。良い時は何をやってもうまくいくし、思い通りにいかない時は周りに当たってしまう。そういった時でも、常に近くで支えてくれた妻に、まず…1番身近で見ていましたから」と語った。そして「僕が続けたいと伝えた時『もう、いいじゃない』というやりとりがありましたし、今回、僕が辞めると言った時は『えっ、何で?』と、いつも僕の逆を突いてきた。でも、最終的には僕の意思を尊重してくれました」と、妻とのやりとりを明かした。

小学6年生の娘と4歳の長男の息子には「かなり前から伝え『いいよ』と言っていた」と言うが、息子は練習試合の際に『12月2日で引退するの?』と聞いてきたという。川口は「突然、寂しくなってきたみたい…いろいろなことが分かる年齢になってきた。息子が記憶に残るまでプレーできたのは誇れること」と寂しげに語った。

その上で、川口は「やり切った気持ちと、まだ出来る…体は元気なので。完全燃焼したかと言えば、まだ余力はあるけど悔いはないし、ピッチ内でも外でもベストを尽くしたので、次のステージに行く強い意志はあります」と語った。【村上幸将】