来季からJ2で戦う柏レイソルは6日、元日本代表MF細貝萌(32)がタイ・プレミアリーグのブリーラム・ユナイテッドFCに完全移籍すると発表した。

細貝はクラブを通じ「ドイツから戻ってきて2シーズンという短い期間でしたが、小学生の頃から憧れていた選手がプレーしていた日立台でプレーできたことは非常に光栄でした。30歳を超えたベテランとしてチームに加入しておきながら、なかなか試合に出場できず、本来の自分らしいプレーを、ファン、サポーターの皆様にみせることが出来ず、直接的にチームの力になることができない状況は自分自身非常にもどかしい思いでした」と柏で過ごした2年間の心境をつづった。

移籍の決断に迷いがあったことも明かし「このままレイソルの選手として仲間と一緒にプレーし続けたい気持ち、若い選手が多いレイソルで自分が経験してきたことを間近で伝えていきたい気持ち、さまざまな思いの中で悩み、葛藤もしましたが、サッカー選手として自分自身がもっと成長し続けたい、その気持ちで新しいチャレンジをすることに決めました」。最後には「いつも雰囲気の良い日立台、そして柏の街では多くのファン・サポーターの方々から声援を送っていただきました。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。応援していただき本当にありがとうございました」と締めくくった。

細貝は05年に前橋育英(群馬)から浦和レッズに加入。6年間プレーしたのち、10-11シーズンからドイツのアウクスブルクへ移籍した。途中にトルコのブルサスポルへの期限付き移籍を経てドイツ国内4クラブを渡り歩き、17年シーズン開幕後の3月に柏へ加入した。柏では2年間でリーグ戦22試合出場0得点だった。タイ・プレミアリーグへの移籍をめぐっては、11月上旬に同国メディアが細貝の移籍の可能性を報じるなどしていた。細貝にとってはこれで国外3カ国目、プロでは通算8つ目の所属クラブとなる。

また、柏は同日、16年から所属し、今季はFC東京に期限付き移籍していたFWディエゴ・オリベイラ(28)が同クラブに完全移籍することも発表。ディエゴ・オリベイラはクラブを通じ「柏レイソルには、私が日本に来るチャンスをいただいたことを大変感謝しています。在籍中には、ファン・サポーター、選手、チーム関係者のみなさんと素晴らしい時間を過ごせたこと、温かく受け入れてくださったことを感謝するとともに、この先も忘れることはありません。これからより一層チームが発展することを祈っています。みなさん、ありがとうございました」とコメントした。