日本プロサッカー選手会は12日、千葉市のフクダ電子アリーナでJリーグのクラブから戦力外通告を受けた選手などを対象としたトライアウトを開催した。

この日は、J3群馬でプレーしたFW大久保哲哉(38)ら54人が参加。大久保は今季、群馬で20試合1得点で、03年にプロ入り後、J通算99得点を積み上げた。目標の「100」にあと1点届かず「100を目前に引退はできない。このまま、不完全燃焼で終わるわけにはいかない」とトライアウトに臨んだ。

昨年もトライアウトを経験し、現役を続行。今季は1度もけがでの離脱はなく、練習も“皆勤賞”で「まだまだ、やれる」と思いは強い。この日は、190センチの長身を生かしたポストプレーなどでアピールし「やり続けたいという思いは出せたと思う」と手ごたえ。今後、オファーを待つことになるが「ここまできたら、年俸や条件は関係ない。Jでプレーできる道をきりひらきたい」と現役への熱い思いと覚悟を口にした。