キリングループと日本サッカー協会が共催する「JFA・キリンビッグスマイルフィールド」が24日、福島・Jヴィレッジで開催された。午前、午後で合わせて500人の子供たちが参加。サプライズゲストとしてドイツ1部ドルトムントのMF香川真司(29)が登場し、大歓声を浴びた。

香川は日刊スポーツ評論家の秋田豊氏(48)、永島昭浩氏(54)、平瀬智行氏(41)ら指導陣とともに、参加した子供たちと交流。ドリブルや巧みなパスを披露するなど、終始にこやかな表情で体を動かし「子供たちが笑顔に、というテーマに共感して、日本に帰ってきた時に定期的に参加させていただき、感謝しています」と話した。

午前の部終了後には子供たちに向けて、自らドルトムントで構想外という現状を口にしながら「今は試合に出られず、日本代表にも入っていない。でも、全く諦めていない。来年は必ず結果で証明したい」とキッパリ。さらに「大きな夢を持つこと。これに尽きる」とアドバイスを送った。

キリングループは11年の東日本大震災以降、復興支援で東北に笑顔の輪を広げていくことを目指し、岩手県、宮城県、福島県の小学校でサッカー教室「JFA・キリンスマイルフィールド」を6年間にわたり実施した。17年からは地域や人のつながり作りを目的に現在の形となった。この日は子供たちのサッカー教室に加え、親も参加できるアトラクションや、地元の特産品を使用したマルシェなどが開かれた。また、Jヴィレッジは東日本大震災で被災し、今年7月に一部営業を再開している。