ベガルタ仙台が9日、新シーズンへ向け本格始動した。

9日、小雪交じりの冷たい強風が吹く中、仙台市泉サッカー場で約2時間、フィジカルトレーニング中心のメニューをこなした。この中で新加入のMF兵藤慎剛(しんごう=33)が、プレーエリアが同じMF富田晋伍(32)ら主力ボランチと精力的にコミュニケーションを図り、チームにとけ込んだ。

雪化粧した泉ケ岳から冷たい風が吹き付けるピッチで、兵藤が積極的に動き回った。アップでは国見高時に同期だったGK関憲太郎(32)と並走。クールダウンではMF富田に近づき談笑しながらランニングした。一緒にダブルボランチを組む可能性もある「(富田)しんご」とリレーションを深め「SHINGO」同士、心を通わせ合った。

兵藤 新しいチームにまだ来たばかりなので自分がどういうプレーヤーか知ってもらいたいと思いコミュニケーションを取っていきたい。コンディションを上げながらも、1人1人のプレーをつかみたい。

クレバーなゲームメークに定評があるベテランボランチだが、札幌では出場機会が激減。再び輝くためにも、新天地にかける思いは強い。渡辺晋監督(45)は「強化部が我々のスタイルに合致する選手を獲得してくれた。人間性も素晴らしいしリーダーシップも期待したい。どれだけやってくれるか楽しみ」と期待を寄せた。【下田雄一】