神戸のビジャが始動した。神戸は17日、神戸市内で初練習を行い、新加入の元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)もフルメニューをこなした。ゲーム形式では「またプレーできる機会を与えられてうれしく思う」という盟友のMFイニエスタとさすがのプレーを披露。世界トップレベルが持つ楽しみを見せつけた。

夜には神戸市内のホテルで歓迎イベント。背番号7のユニホーム姿で登場し、サポーターの大歓声を浴びた。「これだけ多くの方に歓迎してもらって本当にうれしい。今日、初めて練習して喜ばしい。このまま練習を重ねて早くみなさんの前で試合がしたい。貢献できるように頑張ります」。

10年W杯南アフリカ大会で得点王に輝き、イニエスタとともにスペインの世界一に貢献した。代表通算59得点は同国最多記録。数々の輝かしい“メダル”をひっさげての神戸入り。期待されるのはもちろんゴールだ。目標のゴール数を聞かれると「サッカーというのは個人より団体の競技。何点というより、神戸が目標を達成するためのゴールを決めたい」と誓った。

多くの命を奪った大震災から24年。復興を遂げてきた神戸にビジャが、初タイトルという大きな喜びをもたらす。【実藤健一】