東北社会人リーグ1部いわきFC(福島)が27日、福島・いわき市のいわきFCパークで新体制カンファレンスを行った。青森山田MFバスケス・バイロン(3年)ら新加入選手13人を含む、全選手が参加。スポンサー関係者ら約60人が出席し、生中継では3000人超が視聴。全国高校サッカー選手権優勝に貢献したバイロンは「日本一をとって、いわきに来られたのは良かったのですが、もう過去の話です。新たなサッカー人生の始まり。1日でも早く中心選手になって、海外、チリ代表と進みたいです」と、あいさつした。

大学からの新加入選手は一発芸を披露した。江戸川大FW赤星魁麻(4年)は「整いました」と意気揚々。いきなり自分の右腕を強く噛み、その右腕を披露。「博多の塩」CMの言葉を使い、「歯形を見ろ!」と腕を突き出した。だが、若干すべり気味…。続いてテニス全豪オープンを制した大坂なおみ(21)と同じ、米国人の父と日本人の母を持つ同大GK白岡ティモシィ(4年)が「バイロンに負けず、僕は日本代表に入りたいと思っています」と参戦。華麗な腰振りを披露し、会場に笑いをもたらした。

新主将のMF平沢俊輔(24)も「ピッチ内では勝ちにこだわり、JFL昇格を決めたい。一番は地元に愛されるチームを目指していきたい」と決意した。自身はJFAアカデミー福島出身で東日本大震災も経験した1人。中学、高校時代の練習拠点でもあり、昨年7月に営業を再開したJヴィレッジで練習試合を行うなど、チームとして今季は週1回程度、同地で練習を行うことも決まっている。「震災でJヴィレッジを離れて以降、自分は昨日初めてJヴィレッジでプレーした。戻ってきてうれしい気持ちもあるし、お世話になった多くの方が来てくれて応援してくれることがうれしかったです」と思いをはせた。

チームは来月4日からハワイ合宿を実施し、現地では米国の強豪クラブなどとも対戦する国際大会に出場する。4月には今季から昇格する東北社会人リーグ1部が開幕予定。チームスローガンに「勝利への執念」を掲げ、JFL昇格に挑む。