G大阪MF小野瀬康介(25)が、今季は快足を武器戦い抜く。8日、沖縄2次キャンプでセットプレーや攻撃練習を積んだ。

アジア杯組も合流して4日目。「練習の質や雰囲気が変わった。だからこそ代表だと思う」と存在感の大きさを再認識した。紅白戦では主力の右MFを務め、連係から崩してゴールも見せた。

得点は小野瀬の持ち味である動きだしから生まれる。昨夏途中加入で入り主力に定着後は、運動量、スプリント(ダッシュ)数がほとんどの試合でチーム1位を記録。それでも今オフ「1本でも多くスプリントしたい」という目標から、男子200メートルハードルの元アジア最高記録保持者でプロ野球阪神などでも講師を務める秋本真吾氏(36)に3回指導を受けた。

無駄な動きを無くすよう姿勢や走り方、体幹などを改善。「自分の中では良かった。力を入れずに走れるようになった」という。キャンプに入ってからは実戦での応用に苦戦しているが「引き続き指導してもらって、何回でもスプリントできるようにしたい」と気を引き締めた。

9日の練習試合川崎F戦でキャンプは総仕上げ。小野瀬にとってJ1での2シーズン目に向けて重要な一戦となる。「チームのタイトルのために2桁得点取りたい。J1でも2桁取れるというところを見せたい」と意気込む背番号8が、存在感を発揮するはずだ。