浦和レッズは川崎フロンターレに0-1で敗れた。

昨季の天皇杯覇者としてJ1連覇中の王者に挑んだが、開幕前にして現時点での仕上がりに差が出た。出足鋭くプレッシャーをかけてくる相手に後手に回り、防戦一方に。試合を通じてシュートは前半の1本だけと、チャンスを作れなかった。今季の補強の目玉でもあったFW杉本健勇はエースFW興梠慎三と2トップを組んで先発も、まだ連係不足は否めず前半で交代となった。

試合後オズワルド・オリベイラ監督は「すこし厳しい言葉かもしれないが、いい試合にすることはできなかった」と振り返った。ハーフタイムで杉本とエヴェルトンの新加入選手2人を交代したことについては「彼らも公式戦をこなすにつれてフィットしてくる。彼らが悪かったわけではない」と話した。

現在は、昨季までチームの主力として屋台骨を支えてきたMF青木拓矢、FW武藤雄樹がそろってコンディション不良で出遅れている。本来は前線のポジションを得意とするエヴェルトンがアンカーに入るなど、チームを完成させる過程としてはまだこれからの段階にある。指揮官は「車なら部品を変えれば動くが、選手には特徴がある。時間がかかることも、すぐにフィットすることもある。今日の試合はスタート。ここまでにすべてを整えることはできないので、心配しすぎることはしていない」と話し、23日の開幕戦(アウェー仙台戦)を見据えた。