サッカーJリーグ磐田MF中村俊輔(40)がプレーではなく観戦する側にアドバイスを送る、珍しい著書を19日に発売した。

タイトルもズバリ「中村俊輔式 サッカー観戦術」(ワニブックス、税別880円)で、97年のプロ入りから22年、日本だけでなく世界でも活躍してきた経験から、より楽しめるサッカー観戦術を徹底解説している。

「ゴールシーンにしか興味がない」という初心者には、ゴール以外にも試合を楽しめるヒントを並べた。例えば「トップ下」に絞った観戦や、「セットプレー」の楽しみ方などポジションや局面ごとに、サッカーの見方をつづっている。巻末には中村の「記憶に残る5ゲーム」も振り返っている。

中村は23日の松本戦(ヤマハ)で23年目の開幕を迎える。故障が続いた昨年とは対照的に順調な調整を続けている。新作の冒頭には「現代サッカーをより深く、より熱く楽しむための方法論を伝えたい。今回、その想いを書籍という形で一冊にまとめた。40歳になった今も現役でプレーしているから企業秘密にしたいこともあるけれど、できるだけ隠さず話すので、参考にしてサッカーをさらに楽しんでもらえたらうれしい」と、変わらぬサッカーへの思いをのぞかせている。