京都中田一三監督(45)が初陣をスコアレスドローで終えた。ボールを保持してパスをつなぎ、ゴールに迫るサッカー。後半43分にはDF闘莉王を投入し、FWに置いたが、最後までゴールを割ることはできなかった。「負けなくて良かったが、勝ちきりたかった。勝てるチャンスもあった。残り5分、点を取りに行きたいところで、選手が混乱してしまったのは反省点」と話した。

先発には大卒新人DF上夷(うええびす)、冨田、MF中野の3人を起用。「3人ともいいところと安定感のないところがあった」とし「中野は少しずつ自信を持って持ち味を出せた。冨田はいつもより少しミスが多かった。上夷は立ち上がり守備が消極的だったが、段々良くなってきた」と評価した。

この日は本拠地に1万4069人駆けつけた。昨季は1度も観客1万人を超えなかったが、新生京都へ期待の表れだ。来年から新スタジアムとなるため、西京極は最後の年。勝ち点1を積んだが、次節鹿児島戦(ホーム)で初勝利を目指す。