ベガルタ仙台が今季初黒星を喫し、初勝利はお預けとなった。昨年のリーグ戦2試合で計13失点を喫した横浜を2点に抑えたが、シュート数で3倍の18本を浴びるなど押し込まれた。後半終了間際にFW石原直樹(34)がPKを決め、チーム初得点で一矢を報いるのが精いっぱいだった。

昨年のトラウマを最後まで払拭(ふっしょく)できなかった。両サイドバックが高い位置に構える横浜の超攻撃的布陣に対し、仙台は守備ブロックで勝負も機能しなかった。0-1で迎えた前半39分、カウンターから失点。DFラインの背後を一瞬にして突かれ、警戒していたMF三好康児(21)、FW仲川輝人(26)とつながれ突き崩された。

MF富田晋伍(32)は「昨年は自分たちから前に出てやられたので、手堅く相手を呼び込んでから両サイドの背後を利用して相手を後ろ向きにしたかったが、切り替えでうまくいかなかった」と悔やんだ。DF永戸勝也(24)も「守備の時間が長かった。守備的に組んでいての2失点なので、しっかりと修正したい」と切り替えた。【下田雄一】