北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(25)が初登場の本拠地でゴールを決める。

8日、清水を迎え撃つホーム開幕戦(9日、札幌ドーム)に向けた会場での前日練習に参加した。今季加入のストライカーにとって、初めて赤黒ユニホームを着て戦うホーム試合となる。前節浦和戦で2ゴールを決めており「前節は自信を持ってできた。過信することなく、いつも通りの攻撃ができれば、必ずいい形でチャンスもできると思う」と、勢いに乗る。

多くのサポーターを味方につけてプレーする瞬間を心待ちにする。長崎に所属していた昨季、札幌戦で後半途中から出場。“敵”としてピッチに立った。札幌にシーズン初勝利を献上したが、選手と一体となって喜びにわくサポーターらの光景を忘れていない。「すごくいい雰囲気だった。そこでやれると思うと楽しみ」。そんな声援に後押しされれば、力も発揮できると信じている。

清水との2年連続のホーム開幕戦を勝利で飾る。クラブのホーム初戦は08年以降4分け7敗で、12年ぶりの白星を挙げたい。「ずっと勝てていないと聞いてるので、何とか勝利を届けたい」と、札幌の現所属選手が誰も経験したことのない歓喜を呼び起こす覚悟だ。「どの試合でも思ってる」というゴールへのこだわりをより高めて臨む。【保坂果那】