浦和レッズの「組長」こと大槻毅ヘッドコーチ(46)が8日、電撃退任した。リーグとACLの2冠を目指して開幕を迎えたが、3戦勝ちなし。6日のACLブリラム戦で初勝利を挙げたものの、まだ4試合しか消化していない3月に、今季のJクラブ最速でトップチーム人事に着手した。立ち上がった「海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクト」の責任者になり、中村GMから「指導者としても優秀で実績のある大槻氏を抜てき」と説明された。

在籍15年目の大槻氏は昨年4月、堀前監督の解任を受け、育成ダイレクター兼ユース監督から暫定監督に昇格。4勝2分けの無敗でオリベイラ監督にバトンを渡しただけでなく、オールバックにスーツ姿で「組長」の愛称で親しまれた。その後はヘッドコーチとして支えてきたが、開幕直後に配置転換。新体制となった浦和には9日のリーグ松本山雅FC戦から結果が求められる。