元日本代表で、昨季は仙台大セカンドチーム(Bチーム)で監督を務めた平山相太氏(33)が、今季からトップチームのアシスタントコーチに就任する。平山氏は現役引退後の昨年、同大に入学。学業と両立しながら指導を行ってきた。吉井秀邦監督(45)は「トップレベルの経験から指導をしてくれるのは大きい。日本代表でプレーしていたにもかかわらず、学生と壁を作らず、同じ目線で伝えてくれるので、選手も理解しやすい」と配置転換に大きな期待を寄せる。

J1仙台からの派遣で10年からコーチを務めてきた瀬川誠氏(44)が帰任し、新たに吉田裕幸コーチ(49)がヘッドコーチとして加わることも決まった。Jリーグ磐田やJFLでプレー後、指導者として大分U-18時代にはC大阪MF清武弘嗣(29)、東京MF東慶悟(28)らを育てた。国見が88年に全国選手権初優勝した時の主力で、同じく日本一を経験した平山氏は、大先輩とのコンビで新チームの指導にあたる。

東北地区大学リーグで12連覇中ともはや敵なしとあって、仙台大の目標はあくまでも全国制覇だ。平山氏は「そのためにまずは選手の成長を引き出すことが第一。そしてサッカーを通じて人として、社会人として成長していくことが重要だと伝えたい」と自らの豊富な経験を駆使し、選手のレベルアップに一役買う。【野上伸悟】