川崎フロンターレがホームでシドニーFC(オーストラリア)を1-0で下し、5試合ぶりの白星で今大会初勝利を挙げた。互いに無得点で迎えた後半38分、途中出場したばかりのMF斎藤学(28)が決勝ゴールを挙げた。

第1戦の上海上港(中国)にアウェーで敗れ、1次リーグ突破のためにはホームで勝利がほしかった一戦。10日の横浜戦でキックオフ直前に先発を回避したMF大島僚太(26)はベンチ外。川崎Fは「4-4-2」の布陣でスタートし、20歳のMF田中碧が横浜戦に続きボランチで先発。MF守田英正(23)が右サイドバックに入った。

前半を0-0で折り返し、鬼木監督はMF鈴木雄斗(25)、FW知念慶(23)、斎藤と交代カードを切っていく。試合が動いたのは後半38分だった。MF中村憲剛(38)のクロスを相手DFがクリアしたところ、途中出場の斎藤が右足で流し込み待望の先制点を挙げた。横浜戦ではロスタイムのラストワンプレーで失点し勝ち点3を逃したが、この日は斎藤、知念、鈴木と途中から入った選手が守備で奮闘。ロスタイムには敵陣でボールを回し落ち着いて試合を進め逃げ切った。富士ゼロックス・スーパー杯で浦和に勝利して以降、リーグ戦では3試合連続で引き分けと勝利から遠ざかっていたが、待望の勝ち点3を手にした。

1次リーグは32チームが東西4組ずつに分かれ、各組2位までが決勝トーナメントに進出。川崎Fは次戦、4月10日に蔚山現代(韓国)と対戦する。日本勢は17年浦和、18年鹿島が優勝しており川崎Fを含めた出場クラブには3連覇の期待がかかる。