日本代表のバヒド・ハリルホジッチ元監督が、日本サッカー協会の田嶋幸三会長と日本協会に慰謝料1円と新聞やホームページでの謝罪広告を求めた訴訟を、ハリルホジッチ氏側が取り下げたことが10日、分かった。

関係者によると、同日、東京地裁で非公開で行われた弁論準備手続きの席上、ハリルホジッチ氏の代理人弁護士から、同氏の意向が伝えられたという。

田嶋会長による、ハリルホジッチ氏の電撃的な解任会見は18年4月9日だった。電撃的な監督解任から1年と1日が経過。和解案を蹴るなど、泥沼化、長期化が予想された注目の訴訟は、意外な形で電撃的に終結した。

関係者によればハリルホジッチ氏は「前を向いて進みたい」と話し、今回の決断に至ったという。

裁判の間に、ハリルホジッチ氏は古巣ナント(フランス1部)の監督に就くなど、すでに再スタートを切っていた。

近日中に同氏は何らかのメッセージを日本のファンに届けたいと言っているという。