サッカー元日本代表MFで、清水エスパルスで活躍した沢登正朗氏(49)が、ジュビロ磐田の監督交代について語った。

5日深夜、静岡朝日テレビの情報番組「スポーツパラダイス」に出演。名波浩前監督(46)の指揮を振り返るVTRが流された後、コメントした。

「僕個人の意見を言わせてもらうと、チームの象徴である名波は、今の成績(リーグ最下位)でも、取り返すチャンスはもっとたくさんあると思うんだよね。チームや個人としての決断があると思うが、もっと続けてほしかった。監督というのは、責任を取らなきゃいけない、いつかは辞めなければいけないという職業。名波の『勝たせられなかった』『美しいサッカーができなかった』『楽しくサッカーをさせてあげられなかった』という言葉から、彼自身がもどかしかったのかなと感じました」

共演者から「辞任後に名波さんと電話で話されたそうですが」と振られると、「いろんなことを話してくれた。悔しさが常に言葉の中にあった。もっと勝たせないといけなかったという責任を痛感させられた、という感じで話していた」と明かした。

約5年間の名波前監督の指揮については「チームにもたらした功績は大きかった。チームのマネジメントの面や観客動員数が減ってきた中、名波が監督をすることによって、サポーターやスポンサーが増えた。名波が監督をやっているからこそ、ジュビロに来たいという選手もたくさんいたと思う。そういうものは大事なんです」と力を込めた。