ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(35)が、古巣のバルセロナと初対戦した。

前半4分に相手DFからボールを奪い、シュートを放つなど攻撃をリード。イニエスタが退いた後半に2点を決められて敗れたが「チャンスも作れたし、いい試合ができた。全力で戦えた。正直、よかったと思っている」と戦った内容を評価した。

J1リーグ戦では3連敗中で15位に低迷するが、世界最高峰のクラブのゴールを何度も脅かした。その攻撃を指揮したのがイニエスタ。後方から的確なロングパス、自ら前線に上がってシュートと、かつての同僚に健在ぶりを証明した。

初めて対戦したバルセロナについて「対戦する立場としては、相手のボールを追いかける場面が増える。とにかくボールを失わない。その一員だった時に比べ、苦しい状況が多かった印象」。あらためてその特徴を体に染みこませ、「バルサ化」を掲げるチームに「成長していく手助けにしないといけない」と経験を生かす考えを示した。

同じくバルセロナ出身の2人も収穫を口にした。FWダビド・ビジャ(37)は「いい試合ができた。レベルの高いチームに最後、2点をとられたことを除いては面と向かって対戦できた」。そしてMFセルジ・サンペール(24)も「レベルははるか上のチームに対等な試合ができた」。今後の巻き返しへ、バルサとの戦いを契機にする。