名古屋グランパスU-18が大量5得点で京都サンガU-18を下し、決勝進出を果たした。

1-1で迎えた後半2分のMF倍井謙(3年)の得点を皮切りに、怒濤(どとう)のゴールラッシュで京都を突き放した。後半21分にも鮮やかなミドルシュートを突き刺して2得点で勝利に貢献した倍井は「前半は相手のペースにのまれる時間もあったけど、そこから修正して、いいサッカーができたと思う」と振り返った。

名古屋は現在トップチームを率いる風間八宏監督の戦術を下部組織にも浸透させており、この日のチームは、その片りんを見せるサッカーで京都を粉砕した。止める、蹴るといった基本動作に高い技術を求め、ボールを握って攻撃的なサッカーを繰り広げる。1得点を挙げたFW武内翠寿(2年)は「トップもユースもやっていることが変わらないように徹底している」と話す。

そのトップチームは開幕から11試合でわずか2敗と好スタートを切ったが、現在はリーグ戦で9試合白星なしと苦しんでいる。それだけに、名古屋U-18の選手らはクラブ全体に再びいい流れを引き寄せるためにも同大会優勝への強い思いを口にする。倍井は「僕たちが勝ってトップチームにも力を与えられたら」と話し、武内も「自分たちが勝てばこのサッカーが間違っていないことを証明できる」と力を込めた。

サガン鳥栖U-18と対戦する決勝戦は、8月31日18時から味の素フィールド西が丘で行われる。