J1清水エスパルスの篠田善之監督(48)が、先発変更の「ショック療法」も持さない覚悟を示した。

24日のアウェー川崎フロンターレ戦(等々力、午後7時)に備え、21日は静岡市内で調整に励んだ。前節ホーム札幌戦は0-8の惨敗。クラブ最多失点での敗戦を受け、同監督は「メンバーを代えることも十分ある」と守備陣のてこ入れを示唆した。

変更の可能性が高いポジションは、GKと最終ライン。今夏鳥栖から加入したGK大久保択生(29)にも移籍後初出場のチャンスが出てきた。DFでは5試合出場から遠ざかっているファン・ソッコ(30)も候補の1人。守備陣を複数人変えれば、連係面などでリスクも伴う。それでも、篠田監督は「競争してほしい」と選手の奮起に期待する。

この日の実戦練習では川崎Fの選手名を挙げ、守備時の決まり事を明確にした。本来、試合2日前に行う相手の対策も1日前倒しで実施。「他にやらなければいけないこともあるので」と修正点は多い。川崎Fにはリーグ戦4連敗中。5月の前回対戦でも0-4で敗れている。難敵だが、急ピッチで立て直し、悪夢の敗戦を払拭(ふっしょく)するしかない。【神谷亮磨】