アルビレックス新潟は23日、ジェルソンGKコーチ(47)が家庭の事情により退任したことを発表した。

後任には下部組織・新潟U-18の不老伸行GKコーチ(39)が就任した。不老氏はこの日からトップチームに合流した。

GK大谷幸輝(30)もジェルソン氏退任に「びっくりした」と言う。発表前日の22日に本人から聞いた。「頑張ってくれ、と言われた。こちらからは『分かった』としか言えなかった」と驚きを隠せない。ジェルソン氏の指導の下で守護神に成長。「彼には『自分からプレッシャーを感じないように、試合を楽しめ』とアドバイスされた。いい知らせをブラジルに届けたい」。教えを守り、金沢戦の勝利を送る。

ジェルソン氏が前回新潟在籍時に台頭したGK野沢洋輔(39)は「すごく寂しい」と退任を悔やんだ。ジェルソン氏は00年に清水から移籍してきた野沢の身体能力の高さに注目。厳しい指導で守護神に育て上げた。「合計10年、一緒にやった。今まででいちばん長いつきあいのコーチ。彼がいなくなってからどう自分が進化するかが、彼への恩返し」と話した。