セレッソ大阪が、今夏新加入したFW鈴木孝司(30)の移籍後初ゴールで3連勝を飾った。

前半2分にCKからゴール前の混戦でDF瀬古歩夢(19)が押し込む。即座にゴールのジャッジは下されなかったが、主審が副審と話し合いゴールが認定される珍しい先制ゴールとなった。

しかし川崎フロンターレも同13分、MF家長昭博(33)のクロスをGKがクリアしたボールにMF阿部浩之(30)が反応。左足でたたき込み、あっさり同点に追いついた。

C大阪は後半5分にFWブルーノメンデス(25)を下げて、鈴木を投入。直後の9分、MFレアンドロ・デサパト(29)のクロスを鈴木が頭でたたき込んだ。

鈴木は「よかった。セレッソにはゴールを求められて来た。これでやっと仲間入りできたと思う」。J2ながら今季も琉球で15得点をあげていた。その得点力を見込まれての補強。町田、琉球をへて30歳で初めてたどり着いたJ1の舞台。ゴールを決めた後は「気づいたら看板を越えてました」とサポーター席の前に駆け寄っていた。

右ハムストリング負傷でMF清武弘嗣(29)の長期離脱が判明したC大阪だが、チーム一丸でカバーしての3連勝。ロティーナ監督(62)は鈴木について「得点以外にもクオリティーの高いプレーで、ボールを持つ時間を増やしてくれた。彼のプレーには満足している」と評価した。