北海道コンサドーレ札幌はベガルタ仙台に敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。ホームでの敗戦は10試合ぶり。MF荒野拓馬(26)が0-1の後半5分、鮮やかなミドルシュートでJ1初ゴールをマークし、一時同点に追いつくも、セットプレーによる2失点で屈した。ルヴァン杯準々決勝による過密日程や、主力の各国代表招集によるコンディション調整不足も響いた。順位は7位をキープした。

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指揮官の強気のタクトも実らなかった。1-2の後半22分、FWアンデルソン・ロペスを投入。FWジェイ、MF鈴木、チャナティップと初めて同時にこの4人をそろえる攻撃的な布陣を敷いたが、得点を奪えなかった。ペトロビッチ監督は「強さである攻撃で押し込みたかったが、思ったような展開にならなかった」。ホーム10戦ぶりの敗戦を悔しがった。

シュート数は今季2番目に少ない5本だった。前半は中盤でパスを奪われ、ゴールに迫ることができなかった。9月に入りルヴァン杯2試合をこなし、鈴木、MFチャナティップ、GKクの各国代表選手は海外から12日に合流したばかり。仙台とはコンディション面の条件が異なり、運動量で下回った。指揮官は「言い訳にするつもりはないが、本来の力を発揮できなかった」と淡々と振り返った。リーグ戦は残り8試合。鈴木は「慌てないことが大事」と言い会場を後にした。